『情報アーキテクチャ 第4版 ―見つけやすく理解しやすい情報設計』の学習メモ第3回目です。この記事はタグアーカイブ「情報アーキテクチャ」からまとめ読みできます。
第2章「情報アーキテクチャの定義」より「2.2 見えないからといって存在しないわけではない」を図にまとめてみました。今回はわりとわかりやすい話です。
情報構造、見えぬけれどもあるんだよ
チェスにはいろんな形がありますが、すべて「チェス」です。「他のゲームとは違いこれはチェスである」と人を認識させるのは実は目に見えるインターフェイスや工業デザインではなくチェスがもつ「情報構造」である、というお話。
もちろん市松模様やコマの形など「チェスらしさ」を感じさせるものはいろいろありますが、本質的にはそれがチェスであるための必要条件ではないわけですよね。ルールだとか、あるいは8×8のマスの中に並んだ複数のコマは戦いの中に相対する2つの勢力である、というコンテキストであるとか、そういうものがチェスをチェスたらしめていると考えられるわけですね。
歴史がチェスの情報構造を育てた
始祖はハッキリしていないのですが確かなのは数世紀にもわたってチェスの情報構造が多数の人間の手によってアップデートされてきたということ。歴史が情報構造を育て上げる、という話は先週に参加したリクリセミナーで話題にのぼったこの記事のお話を思い起こさせます。
デザインを育てる、ということ | Urakami Design Studio
このブログ主の夫のほう。大阪を中心に活動するウェブデザイナー。水交デザインオフィス代表。JUSO Coworking運営。趣味でハウス・ディスコDJ / デレマスP。共著書『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』発売中です。