6月2日 WordCamp Osaka 2018に出演します

WordPressユーザーコミュニティの祭典ともいうべきカンファレンスイベント「WordCamp」が今年も関西で開催されます。今年の会場は大阪。ありがたいことにこの場所で、またお話をさせてもらえることになりました。おもえば前にWordCampでお話したのは「WordCamp Kansai 2014」でしたので、4年ぶりということになります。今日はこの「WordCamp Osaka 2018」をご紹介するとともに、私のセッションについてもちょっと予告をしておこうと思います。

WordCamp Osaka 2018 – 2018.06.02-06.03 at Kansai University Umeda Canvas “Kandai Me RISE”

WordCampとは

概要 – WordCamp Japan

世界でもっとも普及してるCMS・WordPressを支えるコミュニティが、それぞれのローカルなつながりの中で開催するカンファレンスイベントです。世界中のコミュニティが各地で思い思いのWordCampを開催しており、日本でもさまざまな地域のコミュニティによるWordCampが開催されてきました。

具体的にはWordPressにまつわる多くのセッション(セミナー形式の発表)やアンカンファレンス(参加者主体の勉強会)、その他の交流・お楽しみイベント、懇親会、コントリビューターデイ(WordPressへのさまざまな貢献をみんなでする会)などで構成されることが多いです。

私は2011年のWordCamp Kobe 2011に当日スタッフとして関わる機会があってからコミュニティの輪に入り、そこで業務に利用しているWordPressに関するさまざまな知見や、関わる人たちとのつながりを育むことができました。今はPTAや地域活動などの機会が増え、WordPressコミュニティに顔を出す頻度も減りましたが、今の私がWordPressを使ってご飯を食べているのはこうしたコミュニティのおかげだと思っていまして、できる限りの恩返しをしていきたいと思っています。

WordCamp Osaka 2018の見どころ

セッションのタイムスケジュールがこのほど発表されました。実に5つもの部屋の中で、同時並行でたくさんのセッションが開かれます。プラグインの開発に関わるような上級者さんから初心者さん向け、コミュニティ運営に興味がある方向けなどさまざまなタイプの方に向けたバラエティ豊かなラインナップになっています(なおこれらのセッションが行われるのは2日ある日程のうち1日目・6月2日となります)。

タイムテーブル – WordCamp Osaka 2018

今年の傾向として面白いところはビジネスよりのアプローチをとったセッションの割合が高いところです。岡本恵典さんの「家族を養うブログを作るのに必要な知識、全部教えます。」や石川栄和さんの「実録 情熱と苦悩のテーマ・プラグインビジネス」、キタジマタカシさんの「100%GPLの有料テーマ販売をビジネスとして成立させるための挑戦」といった「WordPressで食べていく」ことを意識させるセッションの割合が例年にくらべて比較的多い。

WordPressはGPLでライセンスされたオープンソース・ソフトウェアであり、その性質上なかなかこれを利用した儲け話がしにくい部分があります(ライセンスについての理解がないと、コミュニティに歓迎される形で周辺ビジネスを興すことが難しい)。そんな状況の中、コミュニティに入りながらにしてWordPressを使ったビジネスに挑戦する人たちのお話がたくさん聴けるというのは、多くの方にとって有意義なものになるのではないでしょうか。

なお、2日目は「コントリビューター・デイ」ということでWordPressに対してできる様々な貢献活動をみんなでやる一日です。様々な貢献のあり方・関わり方がありますので、それをのぞいて体験してみるだけでも面白いと思います。

私のセッションテーマは「見積」

ご多分に漏れず、私も若干ビジネス寄りのお話をします。テーマは「どれだけかかるの? WordPressでウェブサイト制作、お見積の実際」。2010年ごろから現在に至るまで、いろいろなWordPressサイトを設計から構築まで手がけてきた経験を元に、見積時に考えていることをできるだけ細かく紐解いてみよう、という試みです。

見積にはウェブサイトの設計・工数設定・技術に対する理解・食べていくために必要な単価と相場・そして制作者が提供したい価値といった様々な要素が表れます。そしてもちろんクライアントの求める要件・予算・コミュニケーションのあり方・政治といった要素が強く影響します。それだけに見積というドキュメントには、単なるメニュー料金の羅列にとどまらない、一筋縄ではいかない闇と面白さがあると思っています。

30分程度の短い時間の中ですので、どこまでお話できるかは分かりませんが、聞いてくださる皆さんがそれぞれの見積基準を再考する機会にしていただければと思います。

セッション後にもいろいろお話できる時間もあろうと思いますので、ぜひ聞いていただいてご意見・ご感想をいただければ幸いです。

(所要時間:1時間30分)

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