『情報アーキテクチャ 第4版 ―見つけやすく理解しやすい情報設計』の学習メモ第5回目です。この記事はタグアーカイブ「情報アーキテクチャ」からまとめ読みできます。
第3章「見つけやすさのデザイン」より「3.2 情報ニーズ」の図です。
ユーザーは「ひとつの答え」を求めて情報を探していない場合も多い
第3章「見つけやすさのデザイン」の前半では、情報環境を設計するときに「ひとつの問→処理→ひとつの答」というごく単純なデータベース検索のようなモデルは成立しにくいのはなぜか、ということがいくつかの例示とともに示されています。世の中のあらゆる悩みに「ひとつの正解」が用意されていることはごくまれです。「私が判断するための材料となるいくつかの情報」を求めているケースや、「より効率のよい情報検索のための情報検索」がおこなわれていたり「漠然とした悩みがあるがそもそも欲しい情報がよく分からない」というケースなどなど…私たち自身が情報を探すときの事を考えると、思い当たる例は山ほどあります。
「ユーザーが本当に求めているもの」という曖昧なもの
「ユーザーが求めているもの」について仮説立てをするのは情報設計の第一歩であり、それはあるアプリやウェブサイトを使用する理由について考えるところから始まっています。つまり、アプリのログイン画面から以後の物事を考えるだけでは情報設計をすることはできません。とはいえ「ユーザーが本当に求めているもの」というのはひどく曖昧で、そもそも正体がないことが多いのではないかと思います。
しかしそれに仮の形を与えるときに、図にまとめた4つの情報ニーズの類型はまずとっかかりとして便利に使えそうだと思います。
このブログ主の夫のほう。大阪を中心に活動するウェブデザイナー。水交デザインオフィス代表。JUSO Coworking運営。趣味でハウス・ディスコDJ / デレマスP。共著書『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』発売中です。