今年の夏に進めた案件でございます。スウェーデン在住の日本人の方からご依頼をいただき、彼女がストックホルムで営む太極拳教室・マッサージサービスのウェブサイトをリニューアルしました。
おもな課題
もともとWordPressで動かしていたサイトだったのですが、日頃の二言語のコンテンツ管理や使用しているテーマのカスタマイザーの仕組みに効率の悪さを感じてらっしゃいましたので、おもにプラグインの選定やテーマ機能のちょっとしたカスタマイズなど、管理画面の使い勝手とを重視した提案をさせてもらいました。まずはストレスの少ないコンテンツ管理を、という課題です。
伺ってみるとWordPressそのものに備わっている機能(エディタに搭載された見出しと本文等のフォーマット機能や、アイキャッチ画像など)を教わってらっしゃらないためにご苦労されている面もありましたので、そこはWordPressの基本からお教えしました。
また、無闇なフォントサイズ変更やフォントカラーの変更は可読性を下げることなど、WordPressにおけるコンテンツデザインの基本的なお話もさせてもらいました。
超遠隔地でのコミュニケーション
クライアントさまが日本に帰られた一度だけ、対面でご発注前の打ち合わせをしましたが、受注後はすべてSkypeによるミーティング等、完全リモートコミュニケーションで進めました。
時差7時間はやはり考慮が必要なところで、こちらの13時はあちらの朝6時。昼間はクライアントさまも日頃の仕事がありますので、ミーティングはどうしてもスウェーデンの早朝か、日本の深夜0時すぎてからになってしまいます。こちらについてはクライアント様が「早起きは得意ですから大丈夫です」という温かいご協力でなんとかなりました。ありがとうございます。
ご予算とテーマ選定
個人事業についてのご依頼、ご予算にはかなり限りがありましたので、テーマについては既存のものを利用しています(WordPress公式ディレクトリでも配布されているThemeGrillのFlashというテーマです。機能もりもりの有料版もありますが、無料版でもThemeGrillの専用プラグイン等を使うことで一部の便利機能がそのまま使えるようになっています)。少しだけ子テーマでカスタマイズはしています(多言語化プラグインBogoへの対応がおもなカスタマイズ内容です)。
テーマの選定については、オンラインミーティングで実際にテーマを当てがいながら検討しました。見た目をあるものから選ばねばならないような局面の場合、どうしても好みの話になり、時間をくいがちですので「対面で比較検討してもらう」「機能の面から注目してみる」ことで「クライアントさまが意思を決定しやすい状況」を作れたのではないかと思っています。
このテーマはスウェーデン語に完全対応しておらず、初めてテーマの翻訳ファイルをさわることにチャレンジしました。子テーマゆえに詰まるところもありましたが、貴重な経験を得ることもできました。
ということで超遠隔地での二言語サイト制作、本当に貴重な経験となりました。 Hälsotorget Nagomi さん、ありがとうございました。
Hälsotorget Nagomi / 心と体 和やかな日々を送るために
このブログ主の夫のほう。大阪を中心に活動するウェブデザイナー。水交デザインオフィス代表。JUSO Coworking運営。趣味でハウス・ディスコDJ / デレマスP。共著書『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』発売中です。