お正月に見たアニメ雑感

あけましておめでとうございます。7日から仕事をはじめています深沢(夫)です。

前の記事で年末からFire TVの購入を境にいろいろアニメを見ていることを書きましたが、正月もヒマさえあれば見てました。旧作アニメ。ネタバレしない範囲で完走したアニメのレビューします。

リトルウィッチアカデミア(2016・TRIGGER)

TVシリーズの方のやつです。過去に19話まで見ていたのですが、ついつい中断してしまっていた作品でしたが、年末年始を機に完走しました。最後あたりはやはり暑苦しいくらいにアツい展開でああTRIGGERだなあと安心しました。

TRIGGER作品の中では珍しくエロ要素が皆無であり、安心して子どもといっしょに楽しめるあたりもよかったですね。ただ前半は息子は主人公であるアツコ・カガリの無軌道ぶりが不安で見るのがつらかったと言ってました。「意図的にルールや空気を破る→あとでひどい目にあう」図式が耐えられないと。いわゆる共感性羞恥というやつですね。Amazonにも「主人公が好きになれず脱落」という旨のレビューがついていたので、そこらへんで損している部分はあるかも(とはいえその描写はやはり後の成長と対比させるための伏線なのでどうしようもないですかね)。

ダーリン・イン・ザ・フランキス(2018・TRIGGER)

そのままTRIGGERつながりで全25話正月のうちに走りきりました。「リトルウィッチ〜」から打って変わって明らかにセクシャルな表現が多い作品でギャップがすごうございました。

とはいえ、いわゆるサービス要素としての表現はあるにせよ、中盤から後半にかけては性をテーマとして真正面から捉えた作品であり、序盤のエロはあくまで布石として記号を散りばめているという印象です。

『新世紀エヴァンゲリオン』と似た要素がかなり多くあり、これを意図してやっていることは明らかです(TRIGGERはエヴァを制作したガイナックスから独立する形で創設されたスタジオですし、実際にエヴァの制作現場にいたスタッフが多数、この作品に参加しています)。エヴァンゲリオンにおいてもティーンエイジャーの性はテーマのひとつとして示されていましたが、今作は性をおもいっきり主題においた青春群像劇として再構築したような印象を持っています。

ヒーロー・ヒロイン像がとても面白く、特に中盤はそれほど多くの作品を見ていない私には「新しいものを見たぞ」という興奮と満足感がありました。後半の展開はあまりよく評価されていないのですが(そして実際ああそうなってしまったか…という気持ちが僕にもありますが)、登場人物それぞれの結末は丁寧に描かれており、大人になるってこういうことなのかなあ、といったような中年の思春期にグイグイ食い込んでくる余韻があります。

なお現在は

『SSSS. GRIDMAN』からTRIGGERが三作続いた流れで今さら『天元突破グレンラガン(2007・ガイナックス)』観てます。まだ途中なのでなんとも書けませんが面白いです。後年に制作されたキルラキル同様、劇団☆新感線の劇作家である中島かずきさんの脚本作品であり、元演劇人として堪えられないようなセリフ・勢い・アツさに満たされた作品で、現在での高い評価にもうなずけます。

そろそろ平常運転に戻らないとね

ということでアニメづけの年末年始でした。1月2月は仕事やらなんやら忙しくなりそうなので、もうちょっと自省します…。

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