フリーランス志望者のためのセミナーにトークタイムを設けた理由

なんだかんだ、3年ほどアサカツヨルカツというスポット講座でお話させてもらっているデジタルハリウッド大阪校(以下デジハリ)さんで今回もお話させていただきます。

アサカツヨルカツ フリーランスウェブデザイナーのホントのトコロvol2 (制作進行とコミュニケーション編)

vol.2とあるのでお分かりの通り、前回は7月の末にやらせていただき、好評のうちに終了しました。すっかりやることの発信をSNS頼みにしてたのを反省しつつ、遅ればせながらこのイベントの狙いについてしっかりご説明するためにエントリを書いております。

「フリーランス」についてセミナーで知るって無理がないか? という疑問から生まれた企画

セミナーをやるにあたってデジハリさんからいつもお願いされているのは「昨今高まっているフリーランス需要に応える講座を」ということです。実際に3年間、いろいろ切り口を変えながら10回を超える講座を受け持たせていただきました。3年たっても同じテーマでのリクエストが来るということは、フリーランスとして活躍したい人の需要がそれだけ長く続いている、ということなんじゃないかと思います。ブームを超えて、フリーランスが現実的な選択肢として身の回りにある、ということなんでしょう。

コワーキングスペースをやっていると実際に活躍中のフリーランス・駆け出しのフリーランス・フリーランスになりたい人にたくさん会います。そうしていろんな方のお話を聞いているうちに「フリーランスになりたい人に一発で効くセミナーなんてできない」と思うようになりました。

というのは、ひとくちに「フリーランス」と言っても、その人によってなりたい姿は全然ちがうからです。たとえば典型的なところで以下の3タイプ。

  1. 会社ではできなかった「自分ならではの仕事」を追求したい人
  2. 自分の「理想の生活・生きがい」を追求するために限られた条件の中で仕事をしたい人
  3. 会社員ではなかなか得られない収入を自分の力で獲得したい人

もちろんフリーランス志望者がきっちり3タイプに分類されるかといえばそうではなく、複数の要望が混ざっている人、どこにも属さない人、いろんな方がいます。ライフステージや家族構成・家族の性質などなど、環境も違うわけですから「フリーランス志望者」と十把ひとからげにくくってお話をすることってかなり乱暴なことだなと思うわけです。

(蛇足ですが同じ理由で「フリーランス」あるいは「フリーランスになりたい人」をひとつにくくって批判するような言説も気にかかります。まず批判するフリーランスの定義から明らかにしてモノをおっしゃっていただきたい、と思うわけです)

私がフリーランスになるに至った経緯やその後の環境も結構特殊ですし、その中でフリーランスのノウハウらしきものについてお話をするならば、できるだけその特殊な条件を除いて一般化するか、あるいはお話をする前に条件開示をする必要がある。さまざまな環境をお持ちのフリーランス志望者を前に、本当に後で活かせる内容を提供しようと思うと、そうしたいろいろがややこしく感じられ、フリーランス志望者の方を前に話すときのジレンマでもありました。

セミナーというのはもちろんある程度一般化した上で自分の経験をお話する場なんですが、一方的に話を届ける構造上どうしても限界があるなと思っていたのでした。相互にコミュニケーションをしないとやはりその人の環境にあったお話はできないので。

そこで今年、あらためてデジハリさんから「フリーランス向けのセミナーを」とのリクエストをいただいたとき、1時間を自己紹介と話題の提供がわりのセミナーに、のこりの1時間は参加者さんとフリーにお話をできる時間に充てたいと要望しました。筋書きがないフリートークで場にいるすべての皆さんにとっての価値を生み出そうというのはちょっと勇気のいることです。が、これまでのセミナーでも15分の質疑応答の時間が30分以上に及んだり、そこが一番面白いところになったりする経験もあったので、これはいけるんじゃないかと。

そんな経緯で今年の「フリーランスウェブデザイナーのホントのトコロ」シリーズが企画され、スタートしました。

前回の簡単なふりかえり

7月30日の第一回目はいっさい写真もなにも残していないので当日の様子を絵でお伝えすることができないのですが、14名の方がいらっしゃり終始楽しく進セミナーを進めることができました。一回目のテーマは「お仕事さがしとスキルアップ編」ということで最初の1時間は私の経験、休憩を挟んでその後の50分はフリートークという形です。

前半のセミナーについては当日のスライドを公開してますので、こちらからご覧ください。

後半のフリートークは車座になって参加者さんそれぞれの理想や環境について話してもらいながら疑問を出してもらい、基本的には私が答える、でも横にいる人の発言も全然OK、というルールです。まず気になっていた間が持つかどうかについては問題ありませんでした。先にフリートークをやるので疑問質問、なにか持ってきてくださいとお知らせしていたのがよかったのかもしれませんし、すでに業界で活躍してらっしゃる方が参加者に混じっていたのも話に広がりが出てよかったのではと思います。

なにより、それぞれがまったく異なる環境でフリーランスという実はゴールの異なるものを目指している、それを共有したり意見を出し合うというのは一方的に誰かの経験を聞くだけのセミナーでは得られない刺激になったのではないかと思います。そこから得られるコミュニティ感も気持ちよくて、これは継続的にやるほど面白いんじゃないかと思えるほどでした。

第2回目は9月24日(日)の開催です

ということで今回は2回目です。「制作進行とコミュニケーション編」ということで前半は実際に仕事を得てからの私のお話がメインになりますが、後半のフリートークでは必ずしもこのテーマに沿ってなくても、なんでも聞いていただけます。学外の方でも受講していただけますので、ぜひぜひ多くの方にご参加していただければと思っています。すでに業界で活躍してらっしゃる方の援護射撃も期待しております(笑)

また私がフリーランスについてお話するときの前提ですが「フリーランスはとにかくいいぞ」とあおるようなお話は一切やりません。その人の環境とタイミング、成し遂げたいことによって、気持ちいいはたらき方は絶対に異なるので。

セミナーの詳細については、下記イベントページをご覧ください。

アサカツヨルカツ フリーランスウェブデザイナーのホントのトコロvol2 (制作進行とコミュニケーション編)

当日ふらっと来てもらってもOKですが、上のFacebookのイベントページから参加表明しておいてもらえるとテンションが上がります。よろしくお願いします。

深沢 幸治郎
このブログ主の夫のほう。大阪を中心に活動するウェブデザイナー。水交デザインオフィス代表。JUSO Coworking運営。趣味でハウス・ディスコDJ / デレマスP。共著書『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』発売中です。

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