Photo by Shikata Kohki
去る7月30日と8月6日、HTMLとCSSの基礎の基礎セミナー「いまさらなんていわないで、HTML×CSS」の演台に立ちました。
このセミナーは自主企画によるものです。JUSO CoWorkingのイベントでもあります。
自分が分かる範囲でいいから「人にものごとを教える」という経験をしようと思い立ち、今年3月に一度目のセミナーを開催しました。幸いにしてご好評を賜り、リクエストもあってほぼ同内容での再演となりました。
今回はちょっと反省すべき点が大きかったのでそれを書こうと思います。
内容のブラッシュアップの仕方を間違えた
二日目のワークショップは、サンプルサイト1ページを受講者の皆さんと一緒にマークアップからCSSコーディングまでをやってみようという内容だったのですが、見事にタイムオーバーしてしまいCSSについてはお教えしたいことの半分くらいしかこなせない体たらくでした。
3月の第一回目に比べて、サンプルとなるウェブページの制作レベルを上げたのが問題でした。
料金も1回目に比べると上がっているため、その分内容をより実践的に、すぐに役立つものをと欲をかいたのがそもそもの間違いだったわけです。
僕は「すぐに現場で使えるテクニック」をサンプルページの中に複数盛り込みました。
ただそれは、HTMLとCSSをイチから学びたいと思ってきた方には、そんなに必要ない情報だったのかもな、と今は思います。
思えば、大切なのは原稿を適切にマークアップする試み・努力を知っていただくこと。
そして何より、ただ「意味付けした文章」に過ぎないHTMLの各要素が、CSSに書き込んだ命令によってレイアウトのパーツとして立ち上がる、あの感覚を実感してもらうこと。
この二つだけなんだと思います。
カリキュラムをいたずらに増やすのではなくて、目標を明確にしてよりスムーズに伝えたいことを実感してもらう、それがブラッシュアップなのだと反省しました。
二日制の難しさ。参加者さんがばらついてしまう。
あとの問題は、セミナーを二日に分けた場合、参加者がそれぞれ別の回にいらっしゃることが多いことです。
どうしても「一日目が講習→二日目が実習」という形式では、実習は講習でしゃべったことを前提にして進めていかなければなりません。今回は一日目に参加できなかったけど、二日目に行きたいという方が多く、そこも難しいところでした。
一日目と二日目、両日参加が可能な方に受講を限定するか(参加敷居は上がりますね…)。
それとも二日目のみ、一日目受講チームと未受講チームに分けて実習を進めるか(これだと講師をもうひとり確保する必要がありそう)。
ちょっとここは難しいところです。
フォローアップしました
そんなこんなで反省点の尽きないセミナーでしたが、解説コメント付きの完成したサンプルデータの送付というカタチでフォローアップさせていただきました。
また今回受講された方に関して、次回の同セミナーの受講料を大きく割引させていただこうと思います。
人に畏れ多くもモノを教えるということは、本当に自身の勉強になることだと今回も実感しました。秋にはまたよりよい講座を企画したいと思います。
このブログ主の夫のほう。大阪を中心に活動するウェブデザイナー。水交デザインオフィス代表。JUSO Coworking運営。趣味でハウス・ディスコDJ / デレマスP。共著書『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』発売中です。