デザイン担当のチーフをやった話 – WordCamp Kansai 2014を振り返る その2 #wckansai

WordCamp Kansai 2014 テーマビジュアル

WordCamp Kansai 2014振り返り記事その2は、デザインチームとしての振り返りです。

なぜデザイン担当に手を挙げたのか

これは「クライアントワークでないデザイン」を思いっきりやりたかった、ということにつきます。ましてや毎年、いやがおうにも注目を集める一大イベント、苦しいだろうけど絶対にやりがいがある、楽しめるという予感があったのです。

役割分担について

中根紳一さん(デザインワークス ・オンサイド)と角田綾佳さん(spicagraph)が同じくデザイン担当として手を挙げていらっしゃいまして。お二人の活躍はFacebookなどでも度々拝見していながら、一緒にプロジェクトを組むということは初めてだったので、正直に言うととても緊張しました。これでも私は人見知りでして。コワーキングスペースとか運営しながら何言ってんだって話ですけど。

最初に考えたのは3人の役割分担なのですが、角田さんには主にメインビジュアルの中核となるイラストを、中根さんにはそれに合わせたロゴやデザイン作成をお願いしようと思いました。私の色も出せないかなーと最初は考えてましたが、あまりそういう欲張ったことはしないで僕はひたすら下仕事をがんばろうと決めました。

私はあまり今回デザインに関して、絵を作る方向で手は動かしていません(ポスターとフライヤーの版下データ作成くらいでしょうか)。むしろコンセプト出しだとかテーマ決めに関しての叩き台を作って、それをお二人にガンガン叩いてもらう、というポジションでした。そしてなんといっても最終判断する実行委員長は同じく実力あるデザイナーでもある額賀さんなのですから。そこいらへんでも安心でした。

反省点

最終的にできあがったものに関しては、私は満足している、といいますか、自分ひとりの力量をはるかに超えたものになったと思っています。ただそれは私がリーダーシップを発揮したからできたものとは言いにくいです。最終的なアウトプットの品質管理がディレクターの大切な仕事でありますが、私の管理は全然甘いなあと。そこでしっかり目を光らせてくれていたのが中根さんだったということは付け加えておかねばならないでしょう。

ということで、デザインディレクターやったって何をしたんだい、ということになりましょうが。まあ自分に大甘に採点すると、あまりでしゃばらずにお二人に得意なことをやってもらえた、ということと、デザインを注文するチームの境界の地ならしだとか、下仕事だとか、面倒くさいInDesignの差し込み印刷仕事とかそういうことを率先して引き受けていったのはよかったのかなと。

あとはそうだなあ。デザインの反響は当日関係者の方々にいただけましたが、一般の参加者の皆様に伝えるべきことが伝わったのかはすごく気になります。「チケットを購入して」というよりも「その場を共有し、知恵と経験・感動を持って帰って、周りの人と分ち合おう」というメッセージを込めたデザインでしたので、これが見た人のアクションにつながっているかどうか。これはこれから見ていくべきことなんでしょうね。。

協力の中でできたデザインへの愛着

とはいえWordCamp本編で、出来上がったものにたくさんの評価をいただけたことはとても嬉しかったです。繰り返し繰り返し、なかなか絵に昇華しないコンセプトについてデザインチームのお二人や額賀さんと話をしながら絵とロゴを作っていったあの期間は、デザイナーとしてとても貴重な経験でした。
間違いなく、私が考えて私が手を動かして見せて…というようなことをやっていたらあのような反響をいただけるようなアートワークにはならなかったはずです。私自身が描いた線はそこにはありませんが、それは私にとっても大切なデザインであります。これからもたくさんの方に愛していただることを願っています(このアートワークに含まれるデータはすべてGPLライセンスのもと再利用することが可能です。WordCamp Kansai 2014のGitHubにて配布しております)。

なお「WordCamp Kansai 2014のデザインができるまで」はイベント公式サイトにより詳しいエントリを書きましたので、そちらをご参照いただければ幸いです。

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