WordCamp Kansai 2014振り返り記事その3。担当したセッションのフォローアップ記事です。
登壇前の意気込みだとかセッションの狙いのようなことは過去にこのブログで書きましたので、ご参照ください。
6月7日、WordCamp Kansai 2014に登壇します。
初めてのWordCampへの登壇でしたが、やっぱり聞いてくれる人の数が多い! 200人収容の会場の8割ほどが埋まっている感じでした。少なくとも150人超くらい、でしょうか。最初は参加者の皆さんといっしょに大きく背伸びをやりましたが、あれは半分くらいは私の緊張を和らげるためでした(笑)。
当日のスライドはこちら
スライドに書かれている文言の量がとても少ないので、ちょっとスライドだけではつかみにくい部分もあるかと思いますがご勘弁ください。
なお、スライドに登場しているキャラクターは私たち夫婦がつくったLINEスタンプ「シロイヒトとちくびねこ」です。よかったら買ってね。
ようするに、どんなことをしゃべったか
「テーマ制作者」と幅広い言い方をしましたが、とくにディレクター、あるいはディレクター・プレイヤー兼任のひとり制作者向けのお話になったかなと思います。あと、できればウェブサイトの管理にWordPressの導入を検討している方に向けても。
ようするに「WordPressって何ができるの?」「導入メリットはどこにあるの?」というお話がしたかったのです。案外それを知らずに「流行ってるから」という漠然とした理由でWordPressを導入したりしているユーザーさんや、導入を薦めている制作者が多いのでは、という気持ちが出発点でした。
実際にWordPressサイトのリニューアルをしたい、と私のもとに持ち込まれたサイトがWordPressの便利な機能をまったく無視したシロモノだった、ということは結構経験としてありますし、私自身も過去を顧みると、今にして思えば残念な実装をしてしまったな、と反省する案件もあります。
「話し合い」と「役割分担」
特に大切にお話させていただいたのは「ユーザー(管理画面を使う人)と制作者はちゃんと話をして、役割分担を行おう」ということでした。店舗のデザインに例えれば「売り場だけでなくバックヤードの設計も、お店で働く人と真摯に話し合って決めましょう」ということです。
WordPressに限らずCMS導入の目的は、ユーザーごとに異なります。ユーザーの活動をウェブサイトのコンテンツ管理という面からどうアシストできるか。そのユーザーのための答えはどんな本にも載っていません。実際に話し合い、制作者自ら仮説を立てることが絶対に必要です。そして、その仮説を提案するためにはWordPressにどんな便利な機能が備わっているかをひと通り掴んでおく必要があります。これはWordPressに限らず、すべてのCMSの提案に関しても言えることなのではないかと思います。
受注して日々テーマを設計制作する方は、閲覧者の体験のことを深く考えるように、管理画面ユーザーの日々のオペレーションと活動全体への寄与についても考えてほしいと思います。私もそれを忘れずに日々精進したいと思います。
このセッションについて書いてくれたエントリ
このブログ主の夫のほう。大阪を中心に活動するウェブデザイナー。水交デザインオフィス代表。JUSO Coworking運営。趣味でハウス・ディスコDJ / デレマスP。共著書『世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書』発売中です。