Suikolog

わたしの勝手に青春シリーズ:高校放送部編(単純な入部動機ち伝える仕事の面白さ)

私が高校の部活を放送部にしたのはすごい単純に「知ってる先輩がいてるから」でした。

中学から私学の大学まである女子高に入った私ですが、一番最初に入ったバドミントン部で体育会系のえぐめな上下関係が嫌になり1年で退部。
ただその時に唯一優しくしてくれた先輩が高校で放送部に入っていることを知り、また小学校でも放送委員の活動が大好きだったので、結果その先輩を追いかけたような形だったとおもいます。

ただ入ってみるとすごい色々面白濃い先生1人と部員数2人の小さな小さな部活。
基本の活動は毎日のお昼放送と体育館でやる朝礼のお手伝い。
あとは1年の中で1度ずつ開催される大きな大会として文化部のインターハイとよばれる【全国高等学校総合文化祭(略して総文だった気が】と【NHK杯全国高校放送コンテスト】の何かの部門で入賞を目指すというもの。

まぁお昼放送は割とどこも一緒かもしれませんね。
曜日ごとにジャンルを変えて、その時はやっているJ-POPの日もあれば、洋楽の日もある。がんがん好みの音楽をかけたいところにオブラートをかけて流したり、そういえばリクエストの日なんかもありました。

正直これは毎日きいてたし、朝礼のお手伝いも目に見えてたもの。
例のあれを自分たちでやってみるのかとウキウキ習った記憶があります。

ただこの次です。
大会です。

放送の大会ってなんや!?

となって、まず先輩にレクチャーされたのがこんな感じ

 

<個人戦>

バトル内容:ひとりずつマイクの前で話す・読む・伝えるスキルの戦い・ジャンルは2種類

アナウンス部門

簡単に言うとニュース原稿を読む戦い。
当日渡される課題原稿と自分のオリジナル原稿を読む。
※声が高めな人がおすすめ。

朗読部門

絵本の読み聞かせなどがイメージに近く、本の一部を読む戦い。
数冊の課題図書の中からまず本を選び、さらにその一部を抜粋。
※落ち着いた声の人がおすすめ。
声の雰囲気と本の雰囲気があっているかなど伝わる雰囲気も審査範囲。

団体戦

バトル内容:番組をつくり提出。大会当日はとにかく垂れ流し状態。細かなジャンルは大会にもよる

テレビ番組

(ドキュメント部門/ドラマ部門)
ドキュメント:ほんとの話。実際に企画から取材まで既定の時間でまとめる
ドラマ:自作自演。もはや演劇部。

ラジオ部門

(ドキュメント部門/ドラマ部門)
ドキュメント:同上
ドラマ:声優さんのドラマCD状態。もちろん自作自演。

DJ部門

FM802っぽいもの。決してへいよーちぇけらではない←大きな勘違い

説明すると長いですが、基本的に大会までには
・番組の企画/制作/編集
・個人戦の練習

をひたすらに毎日繰り返すというもの。

大会も小さな大会に出そうと思えば出せるので、わりと1年に2本は最低番組づくりをする想定なので、先輩に言われたのは「常にネタになるのかアンテナを張ること」「小さなものでも番組になるかどうか気づけるように」という常に鬼太郎の髪の毛状態になれというものでした。
また、そこではじめて「起承転結」を教わり、決められた時間の中でお越し、展開し、おさめるという一つの流れをたたきこまれるのでした。

と、まぁ叩き込まれるといっても優しい先輩たちだったし、入部したのは私をふくめて2人というこれまた少人数。
最初の個人戦は当り障りないアナウンスからスタートし、次期に朗読へ(お前さんの声はアナウンス向きじゃないという結果がでたw)番組はいきなりテレビだとハードルが高いとのことでラジオのドキュメントからのスタート。
確か耳のみで表現しなければいけないので「あなたのその一言が…」みたいなタイトルで、内容としては何気ない言葉で人は傷ついたり喜んだりしますよね~から、たまたま先生の中で生徒が入院し「お見舞いに来て」と言われた一言でその生徒のお姉さんと出会い結婚しちゃったという話でしめたと思います。

(よく覚えてるな自分)

これがまぁ一応佳作にはいったんですよ。
やっぱうれしいですよね。入賞って。

起承転結ってなんやねん!とか、普段目で見て情報を得ているような気がしてラジオのほうが難しい…とか、取材の時にマイクに電池入れ忘れて何も撮れてなかったとか何度もして泣きそうになったけど、やっぱ結果がでるとうれしくて。

企画し、作り、表現することが好きになった高校生活の初年度でした。

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