Suikolog

”建て替え”のそのときの気持ち。

私が小学校3年生から住んでた実家が。

おばあちゃんに話を聞いてもらったおばあちゃんの家が。

結婚してから長男や次男が生まれ育った家を。

 ちょいといじるためにお引越しした我が家。

いや、いじるというか建て替えなんですがね。

やっぱり「家」ってすごい気持ちの中の存在大きくて、そういえば、引越しの経験はあるけど思いのある家が「壊れる」経験は無くて

新しいステップのための動きだし、もちろんワクワクする部分がごまんとあるんですが、それでもやっぱり寂しいもので

旦那さんと最後にバーベキューしたいねといいつつも時間をうまく作れなくて


せめてもと、空っぽになった家で家族でピザパーティーをしました。

家具がなくなり、人の手がなくなると本当にびっくりするくらい埃っぽくなってしまって、ご飯をたべれるようにと旦那さんが掃除機とはたきをしてくれて、

まだ電気が少し残った、リビング横のみんなが寝ていた和室で

レジャーシートを敷いて、お惣菜とピザ、こどもたちはジュースと大人はちょっとお酒と。

家族が好きな音楽をポータブルスピーカーで流しながら写真を撮りながら晩御飯。

食べ終わったら

・ベランダ

・寝室

・キッチン

・クローゼット

・洗面所

・お風呂場

・廊下

・階段

・屋上

・玄関


たくさん写真をとった

たくさんたくさん撮った

一通り撮り終わったあと戻ろうと玄関で外しわすれた部屋のかざりやカーテンを発見。

もうこれも処分かなぁと話し合ってると、今までおちゃらけてた長男さんが

「え!?おいとこう!?」と

何故そこにかざられてるのか誰もよくわからなかった、海外のお土産品だろうな

神様っぽい壁かざりと、もう私のおばあちゃんが住んでた頃に用意されてて使い続けてたレースカーテンに対して声を上げた。

「え?これいる?部屋にかざるの?」

と聞いてみると、本人的に「それは…w」となって、あくまでも新しい家の玄関においてほしいとのこと。


うーん、正直それはどうかなwここだけアジアンw
みたいな感じになるので夫婦でちょっと困ってた。いや、私は少し何いいだすねんとイライラしてたかもしれない。


でも長男さんは必死に考えて、考えて考えてる感じだった。

もしここにそれ置いてたらどうなるの?と聞かれたので、うまくいえず「まぁぐしゃってつぶれちゃうわな」と私は答えた。

いまいち答えがでないまま家の外へ。

すると長男さんが大泣きし始めた。

8歳なりに

今まで自分が生まれ育った家が潰れて無くなるということが耐えれなかったみたいだった

そして長男さんが「今まで育ててくれてありがとう」と家に向かってハッキリと大きな声で言ってお辞儀をした。

私も一緒に泣いた。

新しい家はもちろん楽しみだ

一方で、本当にたくさん思い出が詰まったその場所の存在がなくなるということは、やっぱりどうあがいたって気持ちの上で大きなことで

でもこのことで長男さんが「家」に対して感謝できるようになっていることが本当に嬉しい成長としてみることができて、一緒に悲しむ寂しがることができて、

家族でとてもいい経験をさせてもらっているなとおもった。

取り壊しまであと少し。

「家」に「家族」に感謝し続けようとおもいます。

そしてこの経験を大事に、いっぱいこどもとも話し合おうと思いました。

えいえいおー。

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