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第28回リクリセミナー「Webデザイントレンド in Osaka 2016」に出演しました

去る3月20日、第28回リクリセミナー「Webデザイントレンド in Osaka 2016」に出演してきました。

この「Webデザイントレンド」では原一浩さん(グレーティブ合同会社)がご自身のキャプチャシステムによって収集した世界各地のウェブサイトの膨大なスクリーンショットをまとめ、いくつものトレンド・傾向を提示してくださいます。これを囲んで、原さん・矢野りんさん(バイドゥ株式会社)や坂本邦夫さん(カラー&Webデザイン フォルトゥナ)といった登壇者がフリートーク形式で解説・分析するという内容です。原さんや坂本さん・矢野さんが全国を飛び回る形で、毎年様々な地方で開催されています。
(なお、この記事ではふれることができなかったのですが、たにぐちまことさん松田直樹さんによる「スマートデバイス」セッションも行われました。こちらもとても素晴らしい内容でした)

大阪版はもう5回目、そして私は2013年に「地元枠」でお声がけをいただいてから、もう4度目の出演でありました。

セミナー中の参加者さんたちのツイートは下記にてまとめてありますので、ぜひご覧ください。

#resem28 (with image, tweet) · deroter · Storify

さて、これだけのそうそうたる先輩方と横並びでお話をするわけで、さすがに毎年、登壇前にはかなり緊張してしまうわけです。
ですがもう4年目、いい加減もうルーキーというわけでもありません。今回は「大阪版ならではの価値ってなんだろう」翻って言えば「私がこのお三方に混じることでよくなることってなんだろう」とお声がけをいただいたときから悩みながらのスタートでした。結局セミナーが近づいてもなかなか答えは出ずのまま。自分の受け持ちコーナーの原稿は出しましたが、それでも不安が拭えぬままの当日でした(とはいえ前日の飲み会では一年ぶりの原さんとゆっくり言葉を交わすうちに随分とマシな気持ちになったものですが)。

結局、そういった不安は実際にセミナーが始まってみるとまったく気にならず、とにかく夢中で聞いて話した1時間30分でした。最初の15分ほどは言葉のパス回しが上手く行かない場面もあったように思いますが、徐々に自分がいるべきスペース・入るべきスペースが見えてくる感じがありました。「思えば昨年もそんな感じだったな」と舞台の上で思いました。学びがなくて申しわけないことですが、まあそうして少しずつ良くなっていくものなのかもしれません。

「深沢の目」では「グローバルナビの存在を疑ってみる」と題して、モバイル時代のナビゲーションについて考えてみました

自分がハマるスペースは結局セミナーが終わっても自分で言語化できないままだったのですが、原さんがセミナーの終了後に「深沢の活きるポジションはロジカルにトピックを締められるところ」とおっしゃってくれて、ああなるほどとようやくそのときに膝を打ったというわけです。

おもにガイド役として手綱を持っている原さんに、坂本さんがときにシニカルに突っ込み、矢野さんがグサリと刺さるようなコメントを出す、というのがWebデザイントレンドのベースラインです。その中で私はわりと理屈っぽい立ち位置にいます。ほとんどすべてのトレンドは、提案するデザイナー承認するクライアント、そして社会の気分の中で合意が形成されるからトレンドになってるはずです。その合意の背景を私は知りたいと思いながらトレンドを眺めているんだなあと。

自分の頭で悩みに悩んで分からなかった自分のポジションを、舞台の後にふっと教えていただけて、納得したと、そういうお話でした。

なおその後に原さんがご自身のWebマガジンの記事にて、地方イベントの独自性のことについて、今回の大阪版を例にして書いてくださいました。大変ありがたく、こちらにもいささか自慢気にご紹介します。

Webデザイントレンドで考えた、再演イベントはなにで独自性を出すのか? | designudge | story

来年またチャンスがあるなら、自分のポジションを守りながらいかに横にいる皆さんに言葉のパスを回すか、聞き手役に回れるか、というところを課題にしたいなと思いました。来年また同じ所でうんうんと悩まないためのメモ的なエントリでした。

今年もセミナーやトークセッション出演・司会者などのお声がけ、お待ちいたしております。お気軽にお声がけくださいませ!

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