コワーキングはじめて10年。最近は色々1周まわってコワーキング界の「おじいちゃんおばあちゃん家(ち)」でありたいと思ったお話。

こんにちは、JUSO Coworking(以下JUSO)の深沢ちかよです。
この記事はコワーキング運営者アドベントカレンダー2020の12月16日の記事で、オオサカンスペースの吉田千津子さんからバトンを受け取りました。

さて、さっそくですが。今年はどこもコロナで苦しさもあれば、新しい取り組みや可能性を見出してる場所も多いなぁと感じる中、うちはちょうどスペースを立ち上げて10周年で感じたアットホームというよりかはもっとガチな親戚の家のようになってたことを書こうかなと思います。

1.はじめに、まずはJUSOの生い立ち

結婚をきっかけに奈良民だった旦那さんに十三に来てもらってからちょうど2年の2010年12月1日に夫婦でほぼ勢いでオープン。

結婚だけでもわりとバタバタな上に、旦那さんの就職&退職からのフリーランス、そして長男誕生と目まぐるしく環境が変わってたんですが、うちの家業であるビル管理はというとリーマンショックの大打撃でボッコボコだった中、twitterでみかけた「コワーキング」というものに可能性を感じ、一番小さな空き部屋ではじめたのが「JUSO Coworking」でした。

スタートした当時の303号室(現:個室ブースの部屋)

まだノマドなんて言葉が無かった頃(たぶん)。コワーキング(一緒に働く)の概念もまだ定まってないものに可能性を感じ、誰も来ない日が続くうちに集まり、支えてくれたのがメンバーさんたち。

いや、メンバーさん…という呼び方はちょっとこの時点ではで違和感あるかも。

その頃は特に“オーナーとメンバー”とう感覚ではなく、月に1回集まって運営会議を開いたりして「とにかく一緒にこの素敵な働き方を広めよう!」と協力している同志みたいな感じでした。

303号室でのイベントの様子。人が来ない月もあればこうやって集まってわいわいする日もあった。

そんな数人で色んなイベントや営業体形を考え「あれ?ここにはブランドがない!」と衝撃的な事実を指摘してもらい、翌年2011年に4階の木目調スペースがオープン。

そのうちドロップインとイベントが回ってきた頃「荷物おきっぱなしにできるところがほしー!」という意見から、2012年に4階の隣の部屋を固定席用に拡張。

ドロップインとたこやき会が混在している旧403号(現:固定席エリア)
固定席用に拡張された旧402号(現:固定席エリア)

一見、写真には人がたくさんうつってて、むちゃくちゃ上手くいってどんどん増床していってるように見えるかもしれませんが、まだまだ収益的には赤字(笑)ペイするためにも半年や年に1回くらいはメンバーさんと一緒に「JUSO今後の作戦会議」を開き、出来る事はチャレンジし続け、方向性を模索しまくっていました。

ちなみに、2012年に埼玉7Fの星野さんがきてくれたときのyoutubeがこちら(私めっちゃ緊張してる)
https://www.youtube.com/watch?v=MmKlRoLqjZQ

看板犬さくらちゃんが4Fでうろうろしてて可愛いです!

そして2015年に4階でこども食堂をやることに限界を感じ、また勢いで開いた1階のリビングルーム。

2.とにかく手伝えることは手伝いたい。一緒にやろうという精神。

そんな模索していく中で、ふと気づいたのがJUSOに来てくれる人ってとっても「一緒にやってみよう」の精神が強いんですよね。

それはコワーキングというものが最初から「みんなで盛り上げよう!協力しよう!」という感じで頑張っていたからこそでもあるんですが、なんだろう、当たり前に声を掛け合い相談や一緒にわいわいしてくれる人がとっても多い。

そのうち転職する切り替えの時に相談ついでドロップインに来てくれる人や、生活や仕事の節目、とにかく何かをスタートする人が多く、マンスリーメンバーを辞める時も「おめでとう!いってらっしゃい!」と送り出すことも増えていきました。

写真をあさっていたら出てきたみんなが考えてくれているモニターの活用法。デジタルサイネージをつくって流そうとなっている。コレいまからやろう←

何て言うんでしょうね。

まさに、大学出て今から就職しなきゃいけないんだけど親と意見が合わなくてもめて親戚や友達んちのお家に相談に来る。そして色んな経験をした親戚(夫婦だけでなく、色んな経験をもったメンバーさんたち)が答える。というかんじでしょうか。

夜お店に移動して話すことももちろんあれば、スペースにみんなでご飯買ってきて話し込んだり。ある程度お話が落ち着くと、また背中を押しながら「いつでも帰ってきてね」と送り出す。そんなことが当たり前になっていきました。

3.「ただいまー!」と帰ってこれる場所

キッズスペースの姉弟感がすごい(メンバーさんと長男)

こういう雰囲気は実は狙っていたわけではなく、ただいつの間にかこうなっていたんですよね。そうそう。ある時、コワーキング運営者向けのアンケートで「いらっしゃいませは言いますか?」という質問がありました。

「そういえば言ったことない…じゃあ何ていうてるっけ?」と考えたときに、みんなに

「そういえば「こんにちは~」って言うてるよね。あとおかえり~とかいってらっしゃ~いとか。」

・・・。家か!(笑)

ぶっちゃけ私、2015年に1階のリビングオープンしたときは
オシャレなカフェでシュッと仕事できちゃうスペース」を目指してたはずなんです。

でもやってたことは、私が困ったらすぐに相談しちゃうし、もらったお菓子は配りたいし、うちの社長(父)がメンバーさんに何か買ってきて配っちゃうし(主に栄養ドリンクやケンタッキー、たい焼きなど)うちの子供たちは当たり前に帰ってきて、遊んだりお仕事の横で宿題してたり、なんならゲーム付き合ってもらってたりするし、夫婦喧嘩してたら周りがほくそ笑んでくれるし…

なんか、家になってたんですよね。

そして今、まさにJUSOの4階でスタートして東京で活躍している人が来阪した際は忙しいのに立ち寄ってくれたり、結婚し、子どもがうまれたメンバーさんが赤ちゃんを連れて「ただいまー!」遊びにきてくれたり、また仕事復帰するにあたってのリスタートの場所としても使ってくれています。

いつも「ただいまー!」って言って来てくれる。赤ちゃん連れでの打ち合わせ。
夏休みに親子が集まった時のリビングルームの様子。みんな宿題。

右も左もわからず小さな長男を抱えながら夫婦ではじめたコワーキング。

もうね、赤ちゃんをこうやって連れて帰って来てくれると思うんです。

もはや「孫」だな…と。

10年もたつと我が家やメンバーさん家族の小さかった子供たちはそれぞれ成長し、大学や成人した子もいてみんな忙しくてあまり会わなくなったなぁと思ってた頃、また赤ちゃんが生まれて一緒に保育園を考えたり、働き方を模索したりしてるんですよね。

もうね「孫」です。

4.で、10周年はどうするの?

で、今年ですが節目だし大感謝祭やね~と思ってたんですが、この情勢ですのでみんなで集まるのはお預け。つつましくオンラインで少しメンバーさんとお話したいなと思っています。でも、みんなでリアルにワイワイするのはあきらめてないので、状況がもっと安全になったら、必ずみんなで実家でお正月集まるような雰囲気の感謝祭をやろうと思ってますので、みんな待っててね。

9周年の集合写真がまさかの見当たらなかったので8周年の写真。

で、そうこう言ってる間にも、夫婦よりも先にメンバーさんたちのほうが

  • オンラインどういう風にやる?いつする?
  • 何かノベルティは?蓋付きのマグとか水筒いい感じだよ!
  • JUSOの歴史とか、記念の文章書くね!

と、いっぱい提案してもらえてたりしてて…。

なんだろう。感謝祭ということで自分たちが主催しておもてなししないと!と、思ってるんですが、私が忙しそうだからとみんなが爆速で動いてくれていて…。あーこれ何かに似てるなと思ってたんですが、あれです。敬老行事。長生きしてくれてありがとう!って孫たちがお手紙くれがちだったり、夫婦仲良くねっていわれてる金婚式くらいの感じな状況です。

1Fのリビングでお土産でもらったお菓子についてたドライアイスで遊ぶ夫婦

という感じでTHE DECKの森澤さんに「コワーキングってドライなスペースとウェッティーなスペース、2種類で分けるとすれば全力でJUSOはウエッティー!」と言ってもらったし、これからももちろんウエッティーで、そして今後ともみんなに「おかえりー!」「お疲れ様!」「またねー」「いってらっしゃーい!」と言えるスペースでありたいと思います。

次はNaomichiさん、バトン受け取ってくださーーい!

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